リハビリテーション解体真書(もどき)

リハビリテーションを身体・環境・社会適応障害への治療として捉え、適応のメカニズムの基礎から勉強しなおしてみようという試みをつづったブログです。基礎知識中心に記事を書いていきます。出直しです。

結合組織の構造:まとめ

どーもみなさまご無沙汰しております。

ワタクシ、第52回日本理学療法学術大会に参加して参りました。
来年度から分科会での学会になりますので、合同でこれだけの規模で行うのは今年が最後。

本州は最北端の県に在住しているワタクシとましては、人の多さにぐったりしながら、
都会は怖い場所ですから、スリ、カツアゲなどなど怖い目にあわないように脇をしっかりとしめて歩き、
懇親会もすべて断り(※夜の都会を歩くなど、恐ろしすぎてブルブル)、誰とも目を合わさないようにし、
自動改札もピーッ! とされることなく颯爽とクリアして、学会気分を堪能した上で、無傷で帰って参りました。

あーーーー、都会コワイコワイ。。。。。

しかし、情報格差のある田舎に住んでいるのは理解しておりましたが、
それでもやはりなお、置いてけぼり感はありますね。日本も広いんでございますね。

などと当たり前のことを思いつつ、この田舎でもできることをということで、
本日もリハビリテーションを行う上で必要になる基礎についてのお話を進めていきたいと思います。

前回は細胞外マトリクスのうち、基質の組成についてお話いたしました。

基質は水とプロテオグリカン、グリコサミノグリカン、接着性糖蛋白から構成されている、
つまり、水の中に糖やら蛋白質が存在している、ということでした。

(もっとも、ヒアルロン酸は保水力に優れた物質でもあるので、
 糖が水をため込んでいる部分もある、とも言えると思います)

それを踏まえて結合組織を概観してみますと、
水分の中に、細胞やら線維やら糖やら蛋白質やらが浮いている状態になります。

ここでみなさまのイメージを助けるために、久しぶりに、無駄なものをそぎ落とした図! を用意してみました。

長野県の某OTさんには「あのへったくそな図」と言われ、
「いえいえ、あれは味がある、わかりやすい図なのですよ」と言い返し、
そもそもこのワタクシに画力を期待する方がどうかしているの巻、なのであって、
まぁまぁ、無料のブログなんだし、できる範囲でゆるーい絵……違った、味がある絵をがんばったらいいよ、
ということで、エクセルちゃんでちまちま作りました疎性結合組織の模式図どーーーーーーーーーーん!


結合組織の構造


むむむむ無駄がない~~~~~~~~~~~~~!!!!!(※驚愕。



……………………………………………………



だから! 私のお勧めは!! ネッターさん(※有料)の図で!!! ございますってば!!!!(※逆ギレ。。。。。

ともあれ、味のある図の白抜きの部分が水分だと考えまして、
そこにエラスチンやコラーゲンなどの線維が三次元に走り、
その隙間を縫って免疫系の細胞や線維芽細胞などの細胞がふよふよ動いているわけです。

しかも、結合組織の中は血管や神経も通っていくわけです。
これも結合組織への治療を考える上で効いてきます。

ちなみに、腱膜などの密性結合組織になりますと、
線維の走行がもっと整然と、平行に走るようになります。

ここで、何で「へったくそな図(長野県の某OT談。いや、根に持ってなんかないっす。ほんとっす。)」を出してまで、
概観のイメージをつかんでいただきたかったかと言いますと、これが結合組織の機能を考える上で非常に重要だからです。

先にも述べましたように、基質には水分が含まれますので、そもそも粘性があります。

正常な状態であれば、組織に柔軟性や潤滑性を与えてくれるわけですが、
この基質の粘性が高すぎてしまうと、結合組織の硬度が高くなり、モビリティが低下します。

それでは、どのような場合に基質の粘性が高くなるのか。
それは、基質の中の糖分が増加したときです。砂糖が多く溶けた水溶液はねばねばしますよね。

例えば、ラットの研究ではありますが、足関節をギプスで最大底屈位に固定したヒラメ筋の筋内膜では、
不動1週間後より糖であるヒアルロン酸の含有量が対象群より増加していたという報告があります。

糖分が増えて基質の粘性があがりますと、
線維やら細胞やらはねばねばした液体の中を動かなければならなくなるわけですから、
結合組織がつないでいる組織間の滑走性は低下しますし、細胞の活動にも悪影響を及ぼすかもしれません。

ですので、基質の粘性が増加する、というのは結合組織が担う機能を低下させる一因となります。

ヒアルロン酸は保水力もありますし、一定量必要ではありますが、増えすぎてはよくないということですね。

さて、ここで出て参りましたのが、結合組織の機能、という言葉。

従来、結合組織は組織と組織の間をつなぐのが役割だ、とされてきましたが、
今ではその他にも多くの役割を担っていることが分かっています。

そしてそれは、疼痛治療においても非常に重要な知見になってくるわけですが、
その前にもう少し、結合組織が硬くなり、モビリティが低下するとはどういうことなのかを紐解いてまいりましょう。


(続く)


【参考文献】
・舟波真一・山岸茂則(編):運動の成り立ちとは何か 理学療法・作業療法のためのBiNI Approach, 文光堂, 2014
・舟波真一:理学療法・作業療法のための実践編BiNI Approach, 文光堂, 2015
・Frank H. Netter(図解), 西尾篤人・山本寅男(監修):Netter医学図譜集 筋骨格編(Ⅰ), 丸善株式会社, 1991


 

スポンサーサイト

結合組織の構造:基質の構造

どーもみなさまお疲れ様です。

パソコンちゃんの、というか、ウィルスソフトの不調がまだ続いている今日このごろですが、
プレモル<香る>エール、元気に飲んでいますでしょうか。。。。。

まだ契約期間残ってるけど、もうソフト変えようかな……(※盛大なため息。


前回より、結合組織の構成要素についてお話ししております。

さらっと復習致しましょう(ついでにさらっとソフトの不調治らんかな。そのうえさらっとプレモル一年分出てこないかな。

結合組織は細胞と細胞外マトリクスにより構成され、
細胞外マトリクスは線維と水分を多く含む基質から成るのでした。

前回はそのうち線維について紹介し、弾性に富むエラスチン線維と、
弾性に乏しいけれども張力に強いコラーゲン線維の2つの線維の存在により、
結合組織は「柔軟性と丈夫さ」という2つの性質を併せ持つことができるんだということをお伝えしました。

本日は基質について説明して参ります。


基質は水とプロテオグリカン、グリコサミノグリカン(※舌かみそう)、接着性糖蛋白から構成されます。

この水分を多く含むということが、結合組織に対するアプローチに非常に重要になってくるわけですが、
それは後述することにいたしまして、その他の成分を追いかけていきましょう。

グリコサミノグリカン(※いい滑舌)は多糖類で、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン酸などを含みます。

多糖類というのは、グルコースなどの単糖類が多数結合してできている糖のことですね。

一方、プロテオグリカンは糖と蛋白質の複合体であり、
コア蛋白という蛋白質を核とし、そこにグリコサミノグリカン(※流れるような発音)が結合したものです。

つまり、基質の中には水、蛋白質に加えて糖も含まれているんだということです。
これもまた後で述べますが、この糖であるところのヒアルロン酸が、
時に結合組織の柔軟性に影響を及ぼすことがあるので、理解しておきたい要素でもあります。

グリコサミノグリカン(※あ、ちょっとかんじゃった)の多くは、プロテオグリカンとしてコア蛋白に結合した形で存在しますが、
例外として、ヒアルロン酸だけはプロテオグリカンとしては存在しません。

結合組織の概観としましては、糖分や蛋白質を含んだ水の中にエラスチンやコラーゲンといった線維が走り、
更にその隙間に色々な細胞が浮いているような感じなんだなぁ、とイメージしていただければいいのかなと思います。

ちなみに、個人的な好みとしては、ネッターさんの結合組織の図などが非常にイメージしやすくて好きです。

(グリコサミノグリカン!(※もはや言いたいだけ)、間違った、、、、、続く)

【参考文献】
・舟波真一・山岸茂則(編):運動の成り立ちとは何か 理学療法・作業療法のためのBiNI Approach, 文光堂, 2014
・舟波真一:理学療法・作業療法のための実践編BiNI Approach, 文光堂, 2015


 

結合組織の構造

どーもみなさまご無沙汰しております。
プレモル<香る>エール、青プレモル、発売の時期になりましたが(祝!)、いかがお過ごしでしょうか。

そんなめでたいこの折に、ワタクシのパソコンちゃん、
遅れてきた反抗期の真っ最中でして、ブログを更新できずにおりました。

ソフト入れ直したりなんやかんやしまして、結局ウィルス対策ソフトが原因だったようなのですが、
ほんと、こういうのに時間取られるのって嫌になっちゃうんでございますね。

この時間があれば! スマホゲーム!! もっと進むよ!!! 的な……じゃなかった、
もっと文献読んだり勉強できるよ、的な、まじめなキャラ設定でした、失敬失敬。

ちなみにですね、私が暇を見つけては頑張っておりますのはメルストです。
スマホにツムツム以外のゲームなんぞいれないぞ! とかたくこころに決めていたのに、
いや、あんまりやるつもりないけど、まあ誘われたからやってみるか、と始めたメルクストーリア。。。。。

いまや誘ってくれた方のレベルのかる~く二倍に達し、
無課金でがんばりつづけてレベル200を超えた自分にどんびいております。。。。。

でも、巷にはレベル1000とか超えている方がいるらしいので、
まぁ、ワタクシなんてひよっこなんでございますけどね。

ソフトをアンインストールしている間にイベントに取り組み、
ソフトをインストールしている間にギルバトをし(ちなみにほぼぼっちギルドです。。。。。ここでもぼっち(爆笑、
パソコンを再起動している間にガチャを回し、時間は有効活用しておったのですけれど、
でもやはりこう、パソコンの不調に時間を取られるとイライラしちゃうのですよね~~~

そんなこんなで結合組織のお話です。

前回は結合組織の種類について解説いたしました。

さらりとプレモルを買えるようになりたいなぁと思いながらも(やはり高級品(※涙、
さらりと復習いたしますと、結合組織は固有結合組織と特殊結合組織に大きく分かれるのでした。

固有結合組織は、浅筋膜などの疎性結合組織、腱膜や靭帯などの密性結合組織、
おなかぽよめく脂肪組織(もちろん、腹部にのみ存在するのではありませんが、
細網線維より構成される細網組織の4つに分類されます。

一方で、特殊結合組織は、骨や軟骨、血液など、「え? それも結合組織なんだ」という組織を含んでいます。

これからお話していくのは、主に固有結合組織に関してです。
細かな分類も覚えるに越したことはないのですが、とにもかくにも押さえておきたいのは、
結合組織というのは臓器と臓器の隙間を埋めていって、全身をひとつにまとめあげている三次元の膜システムなんだ、ということです。

それでは、本日の内容、結合組織の構成要素についてお話して参りましょうそうしましょうピッコロさんの腕は何ゴムゴム伸びるかな。

※時々語尾がおかしくなるのは、新人さんが多くて疲れているせいだと思われますので生暖かい目で見守っていただければ幸いです。。。。。


結合組織は基本的に、線維芽細胞や免疫系の細胞などの細胞と細胞外マトリクスから構成されます。

ざっくり言って細胞と細胞じゃない部分から構成されているわけですが、
細胞じゃない部分である細胞外マトリクスが結合組織の大部分を占めております。

線維芽細胞ならばコラーゲンやエラスチンを作る、
脂肪細胞ならば脂肪の合成や貯蔵を行う、などなど、細胞はそれぞれの役割を果たしているわけですが、
それでは細胞外マトリクスはどのような構成を持ち、それゆえ結合組織にどのような機能を与えているのか。

細胞外マトリクスの構成を詳しく見ていきましょう。

細胞外マトリクスは、線維と水分を多く含む基質から構成されます。
本日はこのうち線維についてお話しましょう。

細胞外マトリクスを構成する線維は主に、
①コラーゲン、②エラスチン、の2つになります。

それぞれ性質を確認して参りましょう。まずはコラーゲン。。。。。

コラーゲンは弾性に乏しいですが、張力に強い、という特徴を持つ線維です。
つまり、伸び縮みはあまりしないんだけれど、引っ張られたりする力には強いよ、ということですね。

コラーゲンには様々な種類があり(Wikipediaさんでは28型まで発見されている、とあります)、
それらの線維の割合と組み合わせで腱や靱帯、筋膜など様々な種類の組織を作り出せます。

ちなみに、前回細網組織のところで説明しました肝臓や脾臓、リンパ系で見られる細網線維は、
Ⅲ型コラーゲンから構成されており、細かく分岐して網目または格子状のネットワークを形成しております。

続いてエラスチン。

エラスチンは弾性に富む線維で、組織に柔軟性・伸長性を与えてくれます。
大体1.5倍くらいまで伸びるそうです。

エラスチンで結合組織に柔軟性を与え、丈夫なコラーゲンで組織が伸びすぎて損傷が起こらないように守る。
人体は非常にうまくできているなぁと思います。

では、次回は基質の方へと話を進めてまいりましょう。


【参考文献】
・Celia Bucci(著), 大谷素明(監訳):エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ―評価と治療, 丸善出版, 2014
・舟波真一・山岸茂則(編):運動の成り立ちとは何か 理学療法・作業療法のためのBiNI Approach, 文光堂, 2014
・舟波真一:理学療法・作業療法のための実践編BiNI Approach, 文光堂, 2015


 

結合組織の種類

どーもみなさまお疲れ様です。ゴムゴムの実、食べてますか???

いえ、人体の物性ということで、
粘性と弾性のお話をしているわけですから、やはり考えてしまうわけですよ。

弾性といえば、ゴム。ゴムといえば、ゴムゴム。ゴムゴムといえば、ルフィ。ルフィといえば、腕が伸びる……
腕が伸びるキャラといえば、そう、我々世代では、ダルシム!!!

というわけで、この前、いやあ今日もプレモル(新発売)はおいしかったことであるなぁとおふとんの中に入った瞬間ですね、
ふいに考えてしまったわけですよ、ルフィとダルシムの腕って、どっちが伸びるんだ??? と。

気になってしまったので、ぐぐってみたところ、ルフィの腕は72ゴムゴム伸びるそうで(4巻情報)、
いやいやいや、我々のダルシムだって負けてないぞと、結構伸びる上に火も吹くぞと、ワタクシ、Wikipediaさんをかちっとクリック。

そうしますと、衝撃の事実が!!!

ダルシムの腕って、関節外して伸びてるんだってさ~~~

ご存知でしたか? 私が知らなかっただけですか?

ダルシム、すんごい伸びるイメージありますけれど、
実は、関節外して伸びた分と、後は結合組織や筋肉の弾性分しか伸びないってことですよ!

で、画像もぐぐってみたわけです。。。。。
確かに大して伸びてない~~~!

ルフィ対ダルシムは、ルフィに軍配があがり、我々のダルシムはここに敗北を喫したのであります。

しかししかししかし、我々世代にはもうひとり、いるではないですか、腕伸びるキャラ!

そう、ドラゴンボールより、ピッコロさ~~~~~ん!!!

ここにきて、2017年新世紀腕伸びるキャラ選手権はナメック星人も加わり、
人類の壁、地球の枠を超えた異種格闘技戦の様相を呈して参りました。。。。。

30も中ごろに差し掛かろうという我々世代と言えば、
ドラゴンボール(※かめはめ波!、幽遊白書(霊丸!!、スラムダンク(左手は、そえるだけ。。。。。

それでは、ピッコロさんの腕はどのくらい伸びるのか???

組織の組成自体がヒトとは異なるでしょうし、すんごい伸びてるイメージあるし、
ナメック星人だし、神様と融合してるし、実は大きくなれるらしいし、これは、期待大、注目の試合でございますよ!!!

結果は次回へつづ……かない! 結合組織の! 話をするんですってば!!


※新しい年度がはじまり、やや気持ちがすさんでいるためお見苦しい点がございますが、ご了承ください。。。。。


というわけで、結合組織。

結合組織は、ヒトにおける4種の組織のうちのひとつです。
ちなみに、他の3種の組織は、上皮組織、筋組織、神経組織でしたね。

ただ、結合組織が他の3種類の組織と違って特徴的なのは、
筋膜や靭帯などの、いわゆる結合組織と言われて我々がイメージする組織の他に、
脂肪やら血液やら果ては骨まで、なんか他の3つには当てはまらないからとりあえずまとめとくか、
的な多様な組織を含んでいることです。

種類は多様ですが、もちろん共通点もあります。
それは中胚葉由来であり、人体の構造を支持する役割を持つ、という点です。

発生をちょっと復習しますと、内胚葉が主に消化管に分化し、外胚葉が主に上皮と神経に分化するのに対し、
中胚葉からは筋肉や結合組織が分化しますね。

中胚葉から分化した組織は、仲間の筋肉の間ばかりでなく、
内胚葉や外胚葉に由来する臓器と臓器の間を埋め、連結し、支持する多様な種類の細胞になるわけです。

では、結合組織にはどんな種類があるかといいますと、まずは固有結合組織と特殊結合組織に大きくわけられます。

固有結合組織がいわゆる我々がテーマにしたいところの結合組織である筋膜やら靱帯やらを含むのに対し、
特殊結合組織は骨や軟骨、血液などの、「え、それも結合組織なの???」と言いたくなる組織です。

骨はまだしも、血液も一緒って、なんかこう、しっくりこないような気もいたしますが、
血漿を細胞外マトリクスとして、その他細胞がその中に浮いているから、完全に違うわけでもなく……
などとは、分類は分類なので考えても仕方なし、ということで、固有結合組織についてお話を続けましょう。

固有結合組織は、主に4種類に分類されます(文献によって違いもありますが)。

以下に記して参りましょう。

①疎性結合組織

何が疎なのか、まばらなのかと言えば、それは線維がまばらということです。
まばらな線維の間、細胞外基質の中に、様々な種類の細胞が浮かんでおります。

線維が少なめな代わりに血管や細胞が豊富で、基質が占める割合も大きいという特徴があります。

皮下組織や粘膜の結合組織層、器官の周囲など様々な場所に見られ、
身近なところですと浅筋膜がこちらに含まれます。

②密性結合組織

何が密かと申しますと、線維が密であるということです。
疎性結合組織に比べて細胞や基質が少ないことに加え、膠原線維の割合が多い組織です。
(膠原線維や弾性線維に関しては、後ほど結合組織の組成についての説明の際に紹介します。)

これには靱帯や腱膜、深筋膜などのより深部の結合組織が含まれます。

③脂肪組織

これも、「え、これも結合組織なの?」とワタクシ驚きました。脂肪も結合組織なんですね。
疎性結合組織の一種であって、脂肪細胞が優位を占めている組織とされています。

脂肪というと、おなかぽよぞう的な感じで余分なものというイメージがありますが、
エネルギー貯蔵はもちろんのこと、衝撃の緩衝や断熱の機能を持ちます。

④細網組織

細網組織は細網線維により構成され、その名の通り網状のネットワークを形成し、
脾臓やリンパ節、骨髄で発達しています。


固有結合組織の分類を見ても明らかなように、
結合組織とは臓器と臓器の隙間を埋めて、組織を支持しひとつにまとめあげる役割を持っています。

その他にも役割はあるのですが、
その前にまず結合組織の組成を説明した方が理解しやすいかと思いますので、
次回は結合組織が解剖学的にどのような構造を持っているのかをお話します。

(続く)


【参考文献】
・Celia Bucci(著), 大谷素明(監訳):エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ―評価と治療, 丸善出版, 2014
・Frank H. Netter(図解), 西尾篤人・山本寅男(監修):Netter 医学図譜集 筋骨格編(Ⅰ), 丸善株式会社, 1991
・舟波真一:理学療法・作業療法のための実践編BiNI Approach, 文光堂, 2015


 

人体の物性、とみせかけて結合組織のお話をします。

どーもみなさまお疲れ様です。
3月も残すところあとわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

3月と言えば、別れの季節。
別れの季節と言えば、そう、プレミアムなモルツ(祝! 新プレモル発売!!)。

ワタクシ、こんなに日々プレモルへの想いを熱く語り、
何かにつけて後輩にもプレモルを要求し続け(そして誰もくれない。。。。。
そろそろプレモル大使に任命されてもよい頃合いだと思いますのに(もう5年は待ってる。。。。。
先日研究の打ち上げで二次会にプレモルのあるお店に行ったんですけど、満席ですって断られたんでございます。


どういうことなんですか(怒怒怒怒怒!!!!!(※答:満席。

こんなに! 日々! プレモルへの愛を! 口にしている私に飲ませないとか!! なにゆえですか!!!(※答:満席。

そんなの、二次会中止して帰りますよワタクシは(憤怒)!!!(※帰れ。


とかこころの中で言ってみたんですけど、まぁ、ワタクシもほら、もういいおとなですから、
ここでさ、あれですよ、暴れてプレミアムなモルツの名を汚してもいけないかなってね、
なんやかんやでおとなの判断をですよ、してみまして、静かに一番搾り飲みましたとさ(※うまし。


と、いうわけで、本日からまた本題、というにはあまりにも逸れまくっている感のある、
人体における衝撃緩衝系のお話に移っていきましょう……とみせかけて。。。。。

今回からもまたしばらく衝撃緩衝系から話は逸れまくっていくわけですが、
基礎からトコトン復習するのが当ブログのコンセプト、というわけで、ご了承ください。


というのも、これからお話して参りますのは、何かと話題になっている筋膜について。

ヒトの衝撃緩衝システムには、粘性と弾性という性質が非常に重要です、という話から、
人体の物性を学びなおそうということとなり、これまで流体の性質についてとりあげてきました。

前の記事ではチキソトロピーを示す生物流体の一つ、滑液の性質をご紹介しましたね。

チキソトロピーとは、流体が力を受け続けると粘度が次第に低下して液状になるけれど、
力を取り除くと、再び粘度が上昇して固体状になる性質です。

かき混ぜたり揺らしたり、何らかの力を加え続けることでさらさらとした液体になるんだけれど、
力を加えるのをやめて放っておけば、また粘度が上がって固体状になってしまう不思議流体(※ルフィ風)のことでした。

そして、このチキソトロピーを示すのは、滑液ばかりでなく筋膜もなんだ、と記している文献があります(例えば参考文献)。

(ただし、筋膜がチキソトロピーを示すということには否定的な知見もあることもお伝えしておきます。
 筋膜がチキソトロピーを持つというのは、個人的な臨床感とは合うのですが、
 今後の研究次第で新たに筋膜の性質が明らかになり、将来の文献は書き変わるかもしれません。
 そういった文献や新たな知見を見つけたら、またここでご紹介して、治療について考え直していきたいと思います。)

というわけで、これから筋膜の話をしていくわけなんですが、
それよりまず先に押さえておきたいのが結合組織の知識です。

なぜなら、筋膜は結合組織の中の一部分にすぎないからなんですね。

膜組織の連結に関して以前解説したときに紹介しましたが、
骨格は骨膜―関節包―骨膜という膜組織で連結していき、
骨膜からは筋膜が起こって筋肉を包み込み、筋膜は停止部で再び骨膜と一体化し、というように、
人体は層構造をなす膜組織でひとつにパッキングされた構造をしています。

最近は、その中でも殊更に「筋膜」だけがクローズアップされている印象がありますが、
実際には筋膜も含む結合組織のつながりとして、人体をパッキングしてくれている膜のシステムをとらえる必要があります。

誤解を生みやすい言葉のひとつに、「fascia」というものがあるかもしれません。

この言葉を日本語に訳すときに、「筋膜」という訳語を与えたわけなんですけれど、
実際には「fascia」というのは筋肉だけでなく、内臓や骨など様々な器官を包む、シート状または帯状の組織を指すんですね。

ですから、全身を包む膜のシステムを理解するためには、
筋膜だけでなく、すべての結合組織について学ぶ必要があると考えています。

チキソトロピーどこ行ったんだよ、という声は聞こえないことにして、
そんなわけで、本日からはしばらく、結合組織のお話を基礎からしていきたいと思います。

(続く)

【参考文献】
Celia Bucci(著)・大谷素明(監訳):エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ―評価と治療, 丸善出版, 2014


 

次のページ

FC2Ad