リハビリテーション解体真書(もどき)

リハビリテーションを身体・環境・社会適応障害への治療として捉え、適応のメカニズムの基礎から勉強しなおしてみようという試みをつづったブログです。基礎知識中心に記事を書いていきます。出直しです。

結合組織の構造

どーもみなさまご無沙汰しております。
プレモル<香る>エール、青プレモル、発売の時期になりましたが(祝!)、いかがお過ごしでしょうか。

そんなめでたいこの折に、ワタクシのパソコンちゃん、
遅れてきた反抗期の真っ最中でして、ブログを更新できずにおりました。

ソフト入れ直したりなんやかんやしまして、結局ウィルス対策ソフトが原因だったようなのですが、
ほんと、こういうのに時間取られるのって嫌になっちゃうんでございますね。

この時間があれば! スマホゲーム!! もっと進むよ!!! 的な……じゃなかった、
もっと文献読んだり勉強できるよ、的な、まじめなキャラ設定でした、失敬失敬。

ちなみにですね、私が暇を見つけては頑張っておりますのはメルストです。
スマホにツムツム以外のゲームなんぞいれないぞ! とかたくこころに決めていたのに、
いや、あんまりやるつもりないけど、まあ誘われたからやってみるか、と始めたメルクストーリア。。。。。

いまや誘ってくれた方のレベルのかる~く二倍に達し、
無課金でがんばりつづけてレベル200を超えた自分にどんびいております。。。。。

でも、巷にはレベル1000とか超えている方がいるらしいので、
まぁ、ワタクシなんてひよっこなんでございますけどね。

ソフトをアンインストールしている間にイベントに取り組み、
ソフトをインストールしている間にギルバトをし(ちなみにほぼぼっちギルドです。。。。。ここでもぼっち(爆笑、
パソコンを再起動している間にガチャを回し、時間は有効活用しておったのですけれど、
でもやはりこう、パソコンの不調に時間を取られるとイライラしちゃうのですよね~~~

そんなこんなで結合組織のお話です。

前回は結合組織の種類について解説いたしました。

さらりとプレモルを買えるようになりたいなぁと思いながらも(やはり高級品(※涙、
さらりと復習いたしますと、結合組織は固有結合組織と特殊結合組織に大きく分かれるのでした。

固有結合組織は、浅筋膜などの疎性結合組織、腱膜や靭帯などの密性結合組織、
おなかぽよめく脂肪組織(もちろん、腹部にのみ存在するのではありませんが、
細網線維より構成される細網組織の4つに分類されます。

一方で、特殊結合組織は、骨や軟骨、血液など、「え? それも結合組織なんだ」という組織を含んでいます。

これからお話していくのは、主に固有結合組織に関してです。
細かな分類も覚えるに越したことはないのですが、とにもかくにも押さえておきたいのは、
結合組織というのは臓器と臓器の隙間を埋めていって、全身をひとつにまとめあげている三次元の膜システムなんだ、ということです。

それでは、本日の内容、結合組織の構成要素についてお話して参りましょうそうしましょうピッコロさんの腕は何ゴムゴム伸びるかな。

※時々語尾がおかしくなるのは、新人さんが多くて疲れているせいだと思われますので生暖かい目で見守っていただければ幸いです。。。。。


結合組織は基本的に、線維芽細胞や免疫系の細胞などの細胞と細胞外マトリクスから構成されます。

ざっくり言って細胞と細胞じゃない部分から構成されているわけですが、
細胞じゃない部分である細胞外マトリクスが結合組織の大部分を占めております。

線維芽細胞ならばコラーゲンやエラスチンを作る、
脂肪細胞ならば脂肪の合成や貯蔵を行う、などなど、細胞はそれぞれの役割を果たしているわけですが、
それでは細胞外マトリクスはどのような構成を持ち、それゆえ結合組織にどのような機能を与えているのか。

細胞外マトリクスの構成を詳しく見ていきましょう。

細胞外マトリクスは、線維と水分を多く含む基質から構成されます。
本日はこのうち線維についてお話しましょう。

細胞外マトリクスを構成する線維は主に、
①コラーゲン、②エラスチン、の2つになります。

それぞれ性質を確認して参りましょう。まずはコラーゲン。。。。。

コラーゲンは弾性に乏しいですが、張力に強い、という特徴を持つ線維です。
つまり、伸び縮みはあまりしないんだけれど、引っ張られたりする力には強いよ、ということですね。

コラーゲンには様々な種類があり(Wikipediaさんでは28型まで発見されている、とあります)、
それらの線維の割合と組み合わせで腱や靱帯、筋膜など様々な種類の組織を作り出せます。

ちなみに、前回細網組織のところで説明しました肝臓や脾臓、リンパ系で見られる細網線維は、
Ⅲ型コラーゲンから構成されており、細かく分岐して網目または格子状のネットワークを形成しております。

続いてエラスチン。

エラスチンは弾性に富む線維で、組織に柔軟性・伸長性を与えてくれます。
大体1.5倍くらいまで伸びるそうです。

エラスチンで結合組織に柔軟性を与え、丈夫なコラーゲンで組織が伸びすぎて損傷が起こらないように守る。
人体は非常にうまくできているなぁと思います。

では、次回は基質の方へと話を進めてまいりましょう。


【参考文献】
・Celia Bucci(著), 大谷素明(監訳):エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ―評価と治療, 丸善出版, 2014
・舟波真一・山岸茂則(編):運動の成り立ちとは何か 理学療法・作業療法のためのBiNI Approach, 文光堂, 2014
・舟波真一:理学療法・作業療法のための実践編BiNI Approach, 文光堂, 2015


 

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結合組織の種類

どーもみなさまお疲れ様です。ゴムゴムの実、食べてますか???

いえ、人体の物性ということで、
粘性と弾性のお話をしているわけですから、やはり考えてしまうわけですよ。

弾性といえば、ゴム。ゴムといえば、ゴムゴム。ゴムゴムといえば、ルフィ。ルフィといえば、腕が伸びる……
腕が伸びるキャラといえば、そう、我々世代では、ダルシム!!!

というわけで、この前、いやあ今日もプレモル(新発売)はおいしかったことであるなぁとおふとんの中に入った瞬間ですね、
ふいに考えてしまったわけですよ、ルフィとダルシムの腕って、どっちが伸びるんだ??? と。

気になってしまったので、ぐぐってみたところ、ルフィの腕は72ゴムゴム伸びるそうで(4巻情報)、
いやいやいや、我々のダルシムだって負けてないぞと、結構伸びる上に火も吹くぞと、ワタクシ、Wikipediaさんをかちっとクリック。

そうしますと、衝撃の事実が!!!

ダルシムの腕って、関節外して伸びてるんだってさ~~~

ご存知でしたか? 私が知らなかっただけですか?

ダルシム、すんごい伸びるイメージありますけれど、
実は、関節外して伸びた分と、後は結合組織や筋肉の弾性分しか伸びないってことですよ!

で、画像もぐぐってみたわけです。。。。。
確かに大して伸びてない~~~!

ルフィ対ダルシムは、ルフィに軍配があがり、我々のダルシムはここに敗北を喫したのであります。

しかししかししかし、我々世代にはもうひとり、いるではないですか、腕伸びるキャラ!

そう、ドラゴンボールより、ピッコロさ~~~~~ん!!!

ここにきて、2017年新世紀腕伸びるキャラ選手権はナメック星人も加わり、
人類の壁、地球の枠を超えた異種格闘技戦の様相を呈して参りました。。。。。

30も中ごろに差し掛かろうという我々世代と言えば、
ドラゴンボール(※かめはめ波!、幽遊白書(霊丸!!、スラムダンク(左手は、そえるだけ。。。。。

それでは、ピッコロさんの腕はどのくらい伸びるのか???

組織の組成自体がヒトとは異なるでしょうし、すんごい伸びてるイメージあるし、
ナメック星人だし、神様と融合してるし、実は大きくなれるらしいし、これは、期待大、注目の試合でございますよ!!!

結果は次回へつづ……かない! 結合組織の! 話をするんですってば!!


※新しい年度がはじまり、やや気持ちがすさんでいるためお見苦しい点がございますが、ご了承ください。。。。。


というわけで、結合組織。

結合組織は、ヒトにおける4種の組織のうちのひとつです。
ちなみに、他の3種の組織は、上皮組織、筋組織、神経組織でしたね。

ただ、結合組織が他の3種類の組織と違って特徴的なのは、
筋膜や靭帯などの、いわゆる結合組織と言われて我々がイメージする組織の他に、
脂肪やら血液やら果ては骨まで、なんか他の3つには当てはまらないからとりあえずまとめとくか、
的な多様な組織を含んでいることです。

種類は多様ですが、もちろん共通点もあります。
それは中胚葉由来であり、人体の構造を支持する役割を持つ、という点です。

発生をちょっと復習しますと、内胚葉が主に消化管に分化し、外胚葉が主に上皮と神経に分化するのに対し、
中胚葉からは筋肉や結合組織が分化しますね。

中胚葉から分化した組織は、仲間の筋肉の間ばかりでなく、
内胚葉や外胚葉に由来する臓器と臓器の間を埋め、連結し、支持する多様な種類の細胞になるわけです。

では、結合組織にはどんな種類があるかといいますと、まずは固有結合組織と特殊結合組織に大きくわけられます。

固有結合組織がいわゆる我々がテーマにしたいところの結合組織である筋膜やら靱帯やらを含むのに対し、
特殊結合組織は骨や軟骨、血液などの、「え、それも結合組織なの???」と言いたくなる組織です。

骨はまだしも、血液も一緒って、なんかこう、しっくりこないような気もいたしますが、
血漿を細胞外マトリクスとして、その他細胞がその中に浮いているから、完全に違うわけでもなく……
などとは、分類は分類なので考えても仕方なし、ということで、固有結合組織についてお話を続けましょう。

固有結合組織は、主に4種類に分類されます(文献によって違いもありますが)。

以下に記して参りましょう。

①疎性結合組織

何が疎なのか、まばらなのかと言えば、それは線維がまばらということです。
まばらな線維の間、細胞外基質の中に、様々な種類の細胞が浮かんでおります。

線維が少なめな代わりに血管や細胞が豊富で、基質が占める割合も大きいという特徴があります。

皮下組織や粘膜の結合組織層、器官の周囲など様々な場所に見られ、
身近なところですと浅筋膜がこちらに含まれます。

②密性結合組織

何が密かと申しますと、線維が密であるということです。
疎性結合組織に比べて細胞や基質が少ないことに加え、膠原線維の割合が多い組織です。
(膠原線維や弾性線維に関しては、後ほど結合組織の組成についての説明の際に紹介します。)

これには靱帯や腱膜、深筋膜などのより深部の結合組織が含まれます。

③脂肪組織

これも、「え、これも結合組織なの?」とワタクシ驚きました。脂肪も結合組織なんですね。
疎性結合組織の一種であって、脂肪細胞が優位を占めている組織とされています。

脂肪というと、おなかぽよぞう的な感じで余分なものというイメージがありますが、
エネルギー貯蔵はもちろんのこと、衝撃の緩衝や断熱の機能を持ちます。

④細網組織

細網組織は細網線維により構成され、その名の通り網状のネットワークを形成し、
脾臓やリンパ節、骨髄で発達しています。


固有結合組織の分類を見ても明らかなように、
結合組織とは臓器と臓器の隙間を埋めて、組織を支持しひとつにまとめあげる役割を持っています。

その他にも役割はあるのですが、
その前にまず結合組織の組成を説明した方が理解しやすいかと思いますので、
次回は結合組織が解剖学的にどのような構造を持っているのかをお話します。

(続く)


【参考文献】
・Celia Bucci(著), 大谷素明(監訳):エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ―評価と治療, 丸善出版, 2014
・Frank H. Netter(図解), 西尾篤人・山本寅男(監修):Netter 医学図譜集 筋骨格編(Ⅰ), 丸善株式会社, 1991
・舟波真一:理学療法・作業療法のための実践編BiNI Approach, 文光堂, 2015


 

人体の物性、とみせかけて結合組織のお話をします。

どーもみなさまお疲れ様です。
3月も残すところあとわずかとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

3月と言えば、別れの季節。
別れの季節と言えば、そう、プレミアムなモルツ(祝! 新プレモル発売!!)。

ワタクシ、こんなに日々プレモルへの想いを熱く語り、
何かにつけて後輩にもプレモルを要求し続け(そして誰もくれない。。。。。
そろそろプレモル大使に任命されてもよい頃合いだと思いますのに(もう5年は待ってる。。。。。
先日研究の打ち上げで二次会にプレモルのあるお店に行ったんですけど、満席ですって断られたんでございます。


どういうことなんですか(怒怒怒怒怒!!!!!(※答:満席。

こんなに! 日々! プレモルへの愛を! 口にしている私に飲ませないとか!! なにゆえですか!!!(※答:満席。

そんなの、二次会中止して帰りますよワタクシは(憤怒)!!!(※帰れ。


とかこころの中で言ってみたんですけど、まぁ、ワタクシもほら、もういいおとなですから、
ここでさ、あれですよ、暴れてプレミアムなモルツの名を汚してもいけないかなってね、
なんやかんやでおとなの判断をですよ、してみまして、静かに一番搾り飲みましたとさ(※うまし。


と、いうわけで、本日からまた本題、というにはあまりにも逸れまくっている感のある、
人体における衝撃緩衝系のお話に移っていきましょう……とみせかけて。。。。。

今回からもまたしばらく衝撃緩衝系から話は逸れまくっていくわけですが、
基礎からトコトン復習するのが当ブログのコンセプト、というわけで、ご了承ください。


というのも、これからお話して参りますのは、何かと話題になっている筋膜について。

ヒトの衝撃緩衝システムには、粘性と弾性という性質が非常に重要です、という話から、
人体の物性を学びなおそうということとなり、これまで流体の性質についてとりあげてきました。

前の記事ではチキソトロピーを示す生物流体の一つ、滑液の性質をご紹介しましたね。

チキソトロピーとは、流体が力を受け続けると粘度が次第に低下して液状になるけれど、
力を取り除くと、再び粘度が上昇して固体状になる性質です。

かき混ぜたり揺らしたり、何らかの力を加え続けることでさらさらとした液体になるんだけれど、
力を加えるのをやめて放っておけば、また粘度が上がって固体状になってしまう不思議流体(※ルフィ風)のことでした。

そして、このチキソトロピーを示すのは、滑液ばかりでなく筋膜もなんだ、と記している文献があります(例えば参考文献)。

(ただし、筋膜がチキソトロピーを示すということには否定的な知見もあることもお伝えしておきます。
 筋膜がチキソトロピーを持つというのは、個人的な臨床感とは合うのですが、
 今後の研究次第で新たに筋膜の性質が明らかになり、将来の文献は書き変わるかもしれません。
 そういった文献や新たな知見を見つけたら、またここでご紹介して、治療について考え直していきたいと思います。)

というわけで、これから筋膜の話をしていくわけなんですが、
それよりまず先に押さえておきたいのが結合組織の知識です。

なぜなら、筋膜は結合組織の中の一部分にすぎないからなんですね。

膜組織の連結に関して以前解説したときに紹介しましたが、
骨格は骨膜―関節包―骨膜という膜組織で連結していき、
骨膜からは筋膜が起こって筋肉を包み込み、筋膜は停止部で再び骨膜と一体化し、というように、
人体は層構造をなす膜組織でひとつにパッキングされた構造をしています。

最近は、その中でも殊更に「筋膜」だけがクローズアップされている印象がありますが、
実際には筋膜も含む結合組織のつながりとして、人体をパッキングしてくれている膜のシステムをとらえる必要があります。

誤解を生みやすい言葉のひとつに、「fascia」というものがあるかもしれません。

この言葉を日本語に訳すときに、「筋膜」という訳語を与えたわけなんですけれど、
実際には「fascia」というのは筋肉だけでなく、内臓や骨など様々な器官を包む、シート状または帯状の組織を指すんですね。

ですから、全身を包む膜のシステムを理解するためには、
筋膜だけでなく、すべての結合組織について学ぶ必要があると考えています。

チキソトロピーどこ行ったんだよ、という声は聞こえないことにして、
そんなわけで、本日からはしばらく、結合組織のお話を基礎からしていきたいと思います。

(続く)

【参考文献】
Celia Bucci(著)・大谷素明(監訳):エビデンスに基づく疾患別クリニカルマッサージ―評価と治療, 丸善出版, 2014


 

運動によるCOPDの改善効果・脂肪肝の改善効果

どーもみなさまお疲れ様です。
まだまだ寒い日が北国では続いておりますが、プレモルを飲みながらいかがお過ごしでしょうか。。。。。

本日は2つほど、この疾患に運動は改善効果があるかも、と示してくれた研究をご紹介します。

まず1つ目は、大阪市立大学の杉山氏・浅井氏・平田氏らのグループによる報告。

身体活動性の維持・改善がCOPDの予防・治療に寄与する可能性を示唆
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2016/170306

現在、我が国においてCOPDの患者さんは500万人以上いるとされていますが、
COPDの治療は気腫化により低下した肺機能を、気管支拡張剤により部分的に改善するにとどまっているのが現状です。

気腫化の治療・予防のため、COPDの病態解明や新たな治療法の開発が望まれているわけですが、
そこで今回研究グループが注目したのがアイリシンという物質とCOPDの関係。

アイリシンというのは、筋肉由来のマイオカインの一種です。

マイオカインは筋収縮により分泌され、脂肪を燃焼させる効果がある他、
機序は不明ですが、癌の抑制や免疫機能の亢進、アルツハイマー型認知症予防などの効果があることが知られています。

以前、研究グループはCOPD患者の血中アイリシン濃度が健常人に比べて低下しており、
運動によって改善することを明らかにしたそうで、今回はさらにCOPDとアイリシンの関係をつきつめていったわけですね。

通院中のCOPD患者40名を対象に研究を行い、
その結果、血中アイリシン濃度は身体活動性と相関を示し、
胸部CT上の気腫化はアイリシン濃度と強く逆相関していることが判明しました。

さらに、気腫化の原因としてタバコの煙が影響するとされておりますが、
細胞実験を実施したところ、アイリシンで処理することで肺胞上皮細胞のアポトーシスが強く抑制されることもわかりました。

マイオカインは筋収縮により分泌されるわけですから、運動習慣の定着や身体活動の維持という点で、
予防の観点からもリハビリテーションが役割を果たせる可能性が示唆される報告です。


もうひとつは筑波大学からの報告。

運動プログラムにより非アルコール性脂肪肝の脂肪蓄積と硬さの両方が改善
http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/170227shoda-1.pdf

非アルコール性脂肪性肝疾患(以下、脂肪肝)は、飲酒歴はないものの、糖尿病や肥満などの生活習慣病と関連して、
肝細胞に余分な脂肪が蓄積してしまうことで肝機能障害を起こす病態です。

今回、筑波大学の正田純一教授らの研究グループは、中年肥満男性61名を対象に、
運動プログラムの種類と強度の違いが脂肪肝の肝脂肪蓄積と硬度に及ぼす影響について検討したそうです。

対象者はランダムに、

①レジスタンストレーニング群
②高強度インターバルトレーニング群:180kcal消費
  (プロトコル:自転車訓練でVO2max80-85%・3分→50%・2分→VO2max80-85%・3分→50%・2分→VO2max80-85%・3分)
③注強度持続性トレーニング群:360kcal消費
  (プロトコル:自転車訓練でVO2max60-65%・40分)

の3群に分けられ、1週間に3回の頻度で12週間にわたるトレーニングに参加しました。

その結果、3群すべてで体重および内臓脂肪の減少を伴わずに、脂肪肝の肝脂肪蓄積は同等に減少し、
肝脂肪蓄積は運動トレーニングの種類と強度に依存せずに改善することがわかりました。

しかし、高強度インターバルトレーニング群においてのみ、
脂肪肝の肝硬度の改善と、クッパ―細胞の異物貪食機能の改善が認められました。

クッパ―細胞は肝血管の内皮に接着しているマクロファージの一種で、肝臓の炎症病態の誘導に深く関与しており、
クッパ―細胞の貪食機能低下は肝障害の原因として重要であることが指摘されています。
(一方で、クッパ―細胞の機能亢進状態は非アルコール性脂肪肝炎の原因として重要とされています)

また、高強度インターバルトレーニング群においてのみ、抗酸化ストレス応答遺伝子の発現増加が認められました。

以上の結果により、脂肪肝の肝脂肪蓄積は運動の種類と強度によらず減少しますが、
高強度インターバルトレーニングにおいてのみ肝硬度が減少し、
脂肪肝の肝臓における炎症と酸化ストレス病態を抑える方向に働いたため、
肝硬度が増加している進行した脂肪肝に対して有効な運動であると言えます。

脂肪肝の病態改善のためには、規則的な運動を、
徐々に運動強度を増加させながら実施していくことが有効であると報告では結論付けています。

内部障害に対しても、こうして運動の効果が明らかにされることで、
リハビリテーションの必要性をわかりやすく患者さんに説明できますから、心強いですね。


 

表情コミュニケーションにおける影響は感情から認知へ作用する

どーもみなさまお疲れ様です。
今日もプレモル、飲んでおりますか???

私は研修と学会抄録が一段落し、ようやく落ち着いたところですので、
当然、プレモル、右手に持っておりますよ。
何なら、左手に持ちかえることもできますよヤハハ!

ついでに両手に持って、肘を屈伸すれば筋トレができますね!!

そして爽やかな汗をかいた後に、爽やかな気持ちでプルタブを起こせば、
そう、ビールシャワーですなヤッハハハハ!!!(※もったいない。。。。。


※疲労により精神がやや荒廃している模様ですが、ご了承ください。。。。。


さて、本日は表情を通したコミュニケーションにおいて、
脳内で感情が生起するのが先か、認知的な部分が働くのが先か、ということを調査した、
京都大学とATRの研究グループによる非常に興味深い研究を紹介いたします。

表情コミュニケーションでの影響は感情から認知
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/documents/170223_1/01.pdf

動的表情(表情の動き、たとえばいつもの表情→笑顔など)を見ると、様々な感情が生起すると共に、
脳内において多様な認知処理が遂行されることが、これまでの心理学的研究により示されています。

この認知処理には、表情の知覚、相手の感情の認識、相手の表情に合わせた表情模倣などが含まれ、
実に様々な処理が脳内で起こっているわけですね。

動的表情を見たときには、感情に関わるとされる扁桃体、
そして紡錘状回や上側頭溝などの認知に関わる大脳新皮質が活動することが報告されており、
扁桃体と大脳新皮質の活動との間には相関があることもわかっています。

しかし、これまでは扁桃体と大脳新皮質の相互作用が、どのような方向をもって生じるのか、
つまり扁桃体から大脳新皮質へ作用しているのか、それとも大脳新皮質から扁桃体へ作用するのか、
そのどちらであるのかは不明でした。

つまり、表情コミュニケーションにおいては、
感情が認知に作用するのか、認知が感情に作用するのか、どちらなのか、という疑問があったわけですね。

そこで今回、京都大学の佐藤弥教授らの研究グループは、
動的表情を見ている間の2実験のfMRIデータと1実験のMEGデータをなんやかんやで解析して、
(微分方程式を用いて脳領域間の因果関係を明確にできる動的モデリング法、だそうです。むずかし!)
扁桃体と大脳新皮質の間に順方向・逆方向・双方向の影響を与えるニューラル・ネットワーク・モデルを作り、
もっとも適合するのは3つの中のどれなのか、ということを検討したそうです。

その結果、fMRIとMEGによる3つの実験データに共通して、
扁桃体から大脳新皮質の方向に影響があるというモデルが最良である、ということがわかりました。

さらにさらに、MEGで得られたデータの解析結果から、
扁桃体から大脳新皮質への影響が0.2秒という非常に早い時間で現れることもわかったそうです。

つまり、表情の変化を見たときには、まず感情が生起して、
すばやく新皮質による認知処理を調整している、ということが示唆されるわけです。


まずは感情ありき!

ひとまず表情に関しては、ですけれど、しかし面白いですねぇ。


 

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